MySQLとPostgreSQLのUbuntuへのインストール方法とVS CodeのExtension機能SQLToolsでの接続方法

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Sep 27, 2024
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MySQLとPostgreSQLのUbuntuへのインストール方法とVS CodeのExtension機能SQLToolsでの接続方法
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MySQLとPostgreSQLのUbuntuへのインストール方法とVS CodeのExtension機能SQLToolsでの接続方法
データベース管理システム(DBMS)は、現代のアプリケーション開発において欠かせない要素です。特にMySQLとPostgreSQLは、その性能と信頼性から広く利用されています。本記事では、UbuntuにおけるMySQLとPostgreSQLのインストール方法を解説し、VS Codeの拡張機能「SQLTools」を使用してPostgreSQLに接続する手順を詳しく説明します。

目次

  • MySQLとPostgreSQLのおさらい
  • UbuntuへのMySQLのインストール
  • UbuntuへのPostgreSQLのインストール
  • VS Code SQLToolsでPostgreSQLに接続する方法
  • ユーザーとデータベースの削除方法
  • まとめ

MySQLとPostgreSQLのおさらい

MySQLとは?

MySQLは、オープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)で、Webアプリケーションに広く利用されています。シンプルな構造と高速なパフォーマンスが特徴です。

PostgreSQLとは?

PostgreSQLは、オープンソースの高機能RDBMSで、ACID準拠や豊富な拡張性が特徴です。複雑なクエリや大規模なデータ処理に適しています。

UbuntuへのMySQLのインストール

UbuntuにMySQLをインストールする手順を以下に示します。

1. システムの更新

まず、パッケージリストを更新し、システムを最新の状態に保ちます。

2. MySQLのインストール

公式リポジトリからMySQLをインストールします。

3. MySQLのセキュリティ設定

インストール後、セキュリティスクリプトを実行して基本的なセキュリティ設定を行います。
プロンプトに従って設定を進めてください。

4. MySQLサービスの確認と管理

MySQLサービスが正常に動作しているか確認します。
サービスの起動・停止・再起動は以下のコマンドで行えます。

5. MySQLへの接続

MySQLに接続するには、以下のコマンドを使用します。
例:

UbuntuへのPostgreSQLのインストール

次に、UbuntuにPostgreSQLをインストールする手順を説明します。

1. システムの更新

パッケージリストを更新します。

2. PostgreSQLのインストール

公式リポジトリからPostgreSQLをインストールします。

3. PostgreSQLサービスの確認と管理

PostgreSQLサービスが正常に動作しているか確認します。
サービスの起動・停止・再起動は以下のコマンドで行えます。

4. PostgreSQLの基本設定

4.1. postgresユーザーへの切り替え

PostgreSQLのスーパーユーザーであるpostgresユーザーに切り替えます。

4.2. psqlシェルの起動

4.3. 新しいユーザーとデータベースの作成

4.4. psqlシェルとpostgresユーザーからのログアウト

5. リモート接続の設定(必要な場合)

リモートからの接続を許可する設定を行います。

5.1. postgresql.confの編集

listen_addressesを以下のように設定します。

5.2. pg_hba.confの編集

以下の行を追加します。

5.3. PostgreSQLの再起動

5.4. ファイアウォールの設定

PostgreSQLのデフォルトポート5432を開放します。

VS Code SQLToolsでPostgreSQLに接続する方法

VS Codeの拡張機能「SQLTools」を使用して、PostgreSQLに接続する手順を説明します。

1. SQLToolsのインストール

  • VS Codeを開く。
  • 左側のサイドバーから拡張機能(四角形のアイコン)をクリック。
  • 検索バーに「SQLTools」と入力。
  • 「SQLTools」拡張機能を見つけて、「インストール」をクリック。

2. PostgreSQL用ドライバーのインストール

  • 拡張機能の検索バーで「SQLTools PostgreSQL/Redshift Driver」を検索。
  • 見つけたら「インストール」をクリック。

3. SQLToolsの設定

3.1. 接続設定の追加

  • コマンドパレットを開く(Ctrl + Shift + P)。
  • 「SQLTools: Add new connection」を選択。
  • 接続タイプとして「PostgreSQL」を選択。

3.2. 接続情報の入力

以下の情報を入力します:
  • Connection Name: 任意の名前(例: MyPostgresDB)
  • Driver: PostgreSQL
  • Host: localhost またはサーバーのIPアドレス
  • Port: 5432
  • Database: 接続するデータベース名(例: your_database)
  • Username: 作成したユーザー名(例: your_username)
  • Password: 作成したパスワード(例: your_password)
  • SSL: 必要に応じて設定(通常は false)
例:

3.3. 接続のテストと保存

  • 「Test Connection」をクリックして接続をテスト。
  • 接続が成功したら、「Save Connection」をクリックして設定を保存。

4. SQLToolsを使用してデータベースに接続

  • サイドバーのSQLToolsアイコンをクリック。
  • 先ほど作成した接続(例: MyPostgresDB)をダブルクリック。
  • 接続が確立すると、データベースのスキーマやテーブルが表示されます。

5. SQLToolsでの基本操作

5.1. クエリの実行

  • 新しいSQLファイルを作成(拡張子 .sql)。
  • クエリを記述します。例:
  • クエリを選択し、右クリックして「Run Selected Query」を選択。
  • 結果が下部のパネルに表示されます。

5.2. テーブルの作成例

5.3. データの挿入例

5.4. データの取得例


ユーザーとデータベースの削除方法

PostgreSQLでユーザーおよびデータベースを削除する手順を説明します。

1. psqlを使用して削除

1.1. postgresユーザーに切り替え

1.2. psqlシェルの起動

1.3. データベースの削除

削除したいデータベースが使用中でないことを確認した上で、以下のコマンドを実行します。

1.4. ユーザーの削除

ユーザーが所有するデータベースやオブジェクトがないことを確認してから削除します。

1.5. psqlシェルとpostgresユーザーからのログアウト

2. SQLToolsを使用して削除

2.1. SQLToolsで接続

  • VS Codeを開き、SQLToolsを起動。
  • 対象の接続を選択。

2.2. データベースの削除クエリの実行

2.3. ユーザーの削除クエリの実行

注意: ユーザーを削除する前に、そのユーザーが所有する他のオブジェクトがないことを確認してください。

3. 削除に関する注意点

  • データのバックアップ: データベースやユーザーを削除する前に、必要なデータのバックアップを取得してください。
  • 依存関係の確認: 削除するユーザーが他のデータベースやオブジェクトを所有していないか確認します。
  • 権限の確認: 操作を行うユーザーが十分な権限を持っていることを確認してください。通常、postgresユーザーやスーパーユーザーが必要です。

まとめ

本記事では、UbuntuにおけるMySQLとPostgreSQLのインストール方法を解説し、VS CodeのSQLTools拡張機能を使用してPostgreSQLに接続する手順を詳しく説明しました。また、ユーザーおよびデータベースの削除方法についても触れました。これらの手順を通じて、効率的なデータベース管理が可能となります。
参考リンク:
 

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