SQLのサブクエリとビューの活用方法

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Oct 13, 2024
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MySQL
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SUB QUERY
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SQLのサブクエリとビューの活用方法
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SQLのサブクエリとビューの活用方法

SQLを使ったデータベース操作では、特定のクエリ結果を別のクエリに組み込む「サブクエリ」や、クエリそのものを再利用可能な「ビュー」として保存することがよくあります。この記事では、サブクエリとビューの基本的な使い方を解説します。
 
※データは、以前の記事を参考。

1. サブクエリの基本

サブクエリとは、他のクエリの中で結果をテーブルのように扱うことができるクエリです。サブクエリを使うことで、複雑なクエリを構築しやすくなり、再利用性が高まります。

1.1 基本的なサブクエリの例

例えば、売上が1000を超えるデータだけを取得するクエリをサブクエリとして使用する場合、以下のような形式になります。
このクエリでは、volume が1000を超える行だけを含む結果セットをサブクエリとして作成し、その結果セットから customer_nameproduct_name を取得しています。

2. ビューの作成と利用

ビューは、再利用可能なクエリとしてデータベースに保存される仮想テーブルです。ビューを作成すると、何度も同じクエリを書かずに済み、コードの再利用性が向上します。

2.1 ビューの作成方法

ビューを作成するには、CREATE VIEW コマンドを使います。以下の例では、売上が1000を超える結果セットをビューとして保存し、そのビューを利用してクエリを実行しています。

2.2 ビューを使ったクエリの実行

作成したビューを使ってクエリを実行することができます。次の例では、ビューから customer_nameproduct_name を取得しています。

3. サブクエリを使用したデータの挿入

サブクエリはデータの選択だけでなく、データの挿入にも使用できます。例えば、特定のクエリ結果を新しいテーブルに挿入したい場合、INSERT INTO でサブクエリを使うことができます。

3.1 サブクエリを使ったデータの挿入例

以下のクエリでは、top_sales というテーブルにサブクエリの結果を挿入しています。
このクエリでは、volume が1000を超えるすべての売上データを top_sales テーブルに挿入しています。

4. ビューとサブクエリの違い

ビューとサブクエリは似ていますが、以下のような違いがあります。
  • ビュー: 一度作成すると、何度でも再利用できる仮想テーブル。ビューはクエリの定義を保存し、クエリが実行されるたびに再度計算されます。
  • サブクエリ: クエリ内で一時的に使用する結果セットで、複数のクエリをネストすることで使われます。サブクエリはその都度実行されますが、保存はされません。

まとめ

SQLのサブクエリとビューは、複雑なクエリを簡潔にし、再利用可能にする強力なツールです。サブクエリを使うことで、複数のクエリを一つにまとめたり、ビューを使って定義済みのクエリを再利用したりすることで、効率的にデータベースを操作できます。
ポイント:
  • サブクエリを使って結果を一時的に保存し、別のクエリで利用。
  • ビューを作成してクエリを再利用可能な形で保存し、効率的にデータを取得。
  • INSERT INTO とサブクエリを組み合わせて、選択したデータを新しいテーブルに挿入。
これらのテクニックを使って、データベース操作の効率を高めましょう。


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